海外インターンシップ
2015年度の海外インターンシップ事業は、ダイキン工業、堀場製作所、SMBC日興証券、みずほ銀行に、新たに石田大成社、マイツ、シークス、KAITO-WINGSが加わり、8社の協力を得て実施しています。
3月後半から、海外インターンシップに参加したい学生の募集が始まりました。その後、選考が行われ、参加研修生10人が決まりました。
6月9日と7月15日の2回、良心館446教室で研修生と同経会との面談会が開催されました。経済学部から竹廣良司学部長、和田美憲准教授、研修生10人らと、同経会から荒木勇企画支援委員会委員長らが出席しました。
竹廣学部長は「海外インターンシップ事業は9年目に入る。大学のどこの学部も実施していない時期から、同経会、企業の支援を得ている。研修生は十分な準備をし、自分の目標を明確に定めて研修してほしい」と挨拶しました。
研修生から「人生経験を深めたい」「進路を決定するのに重要なポイントになる」「自分の進むべき道を考えたい」など、抱負を述べました。
同経会からは、「マナーを大切に」「元気に研修を終えて帰ってきてほしい」「海外経験を持つことは強みになる」「相互の国の架け橋になってほしい」など、自らの体験を踏まえながら話し、励ましました。
学生10人は8月9日から9月26日まで、派遣先企業で研修し、無事帰国しました。
「海外インターンシップ成果報告会」は10月19日、良心館2階のラーニング・コモンズ内プレゼンテーションコートで開催されました。経済学部から竹廣経済学部長、和田准教授ら、企業からシークス、マイツ、SMBC日興証券、ダイキン工業などの担当者、同経会から西尾裕夫副会長ら約80人が参加しました。
最初に竹廣学部長は、「海外インターンシップ事業は今年で9回を迎えました。今年度は8企業に10人の学生を派遣しました。今日の成果報告会で学生は、現地で何を考え、どう研修し、何を手に入れたのか、現地には何を残してきたのか、報告をお願いします。成長された姿に期待しています。来年は10年を迎えます。引き続きご協力をお願いします」と挨拶しました。
続いて、研修生10人はA、Bの2ブースに分かれ、パワーポイントを使って報告しました。
志望動機について、「留学で勉強したビジネス英語を生かしたかった」「実働経験を増やしたかった」「昨年の報告会に参加して興味を持った」「必要なマナーやスキルなど、自分に欠けているものを探したかった」「中国での仕事に興味を持った」「コンサルティング業務に関心があった」などと話しました。
研修やプレゼンテーションの内容などを説明した後、「最後に、研修した証明書をもらった」「世界で働くことを実感した」「『数字を読むことを大切に』と言われた。ものごとを深く考えることが重要だと理解できた」「人と人とのつながり、人に伝える姿勢を学んだ」「『自分が経営しているつもりで働け』と教えられた。会社全体を見渡して働くことの大切さを学んだ」「社会人として求められる基本ルールを学んだ」「コミュニケーションの重要性が理解できた」「自分の強みと弱さを知ることができた」など、学んだことなどの成果を語りました。
今後については、「知識力を上げるため、新聞を読むことを知った」「国際理解を深めたい。TOEIC900点を目指す」「コンピューターのスキルを上げたい」「将来の展望が明確になった」「経済の知識をもっと深めたい」「この経験を就職活動に生かしたい」「仕事相手を説得できる能力を身に着けたい」などと述べました。
後輩に対しては、「何が自分の道を開くのか分からないので、自分の強みを見つけ、磨いてほしい」「TOEICの評価が高くても、スピーキングができないことがある。スピーキングでコミュニケーションする勉強をした方が良いと思う」「英語はあくまでも手段。英語を使って何がしたいのか、明確に決めておくことが重要」とアドバイスしました。
報告と並行して質疑応答も行われました。フロアから「自分が学んできた英語は通用したか」「研修して最大の収穫は何だったのか」「研修以外にどのような経験をしたのか。どのような経験をしたかったのか」「出発した8月24日(世界株安の日)は、日本、世界では大変な日だった。現地ではどうだったのか」「準備したことは……」などの質問が出され、研修生は丁寧に答えていました。
最後に、和田准教授は「研修学生の皆さんは一回りも二回りも成長して無事に帰国され、喜んでいます。受け入れ企業、同経会の皆さんにはさらなるご支援をお願いします」と締めくくりました。
その後、会場を寒梅館のアマーク・ド・パラディに移して懇親会が開かれました。出席者は研修生を囲んで和やかに歓談しました。