東京のつどい
第14回同経会東京のつどいが2015年11月10日、東京都千代田区の日本プレスセンター10階ホールで開催されました。雨模様にもかかわらず、約70人が参加しました。
第1部の講演会では、キャノングローバル戦略研究所理事長で、元日本銀行総裁の福井俊彦氏が「わが国にとって、もう待ったなしの基本問題とは―日本の将来を確りと見据えて―」と題して講演。
福井氏は「最近の世界秩序は大きく揺らぎ始めている。安全保障面では民族主義の再燃、サイバーアタック、テロの拡散、難民の洪水など、綻びが目立つようになり、経済面ではグローバル化や情報通信の進展を軸に世界の潮流は大きく変化している」とし、「今こそ、世界の潮流変化に即した素早い陣形を再編しながら、新たな勝利の方程式を見いださなければならない。日本の将来を真剣に考え、新しい方向へ力強く前に踏み出す、世界から信頼を引き寄せる、そういう姿に一刻も早く到達することが大切だ」と説かれました。
そして、重要なポイントとして、グローバルな生存競争を意識した攻めの方向への転換、資本市場を通じた信用仲介機能の飛躍的前進、中期財政再建計画の樹立と社会保障制度の抜本的改革、新しいエネルギーの基本計画の確立、女性の社会進出、地域創生などを掲げられました。
参加者は、格調高い講演に真剣に耳を傾け、感銘を受けました。
第2部の懇親会では、小嶋淳司同経会会長の挨拶の後、児島正之同志社東京校友会会長の発声で乾杯、立食パーティーが始まりました。参加者は食事をしながら楽しく歓談し、懇親を深めました。
最後に、同志社カレッジソングを全員で唱和し、同志社チアーで締めくくりました。